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UPCYCLE FURNITURE PROJECT
Function
Furniture / Product
Location
Bunkyo-ku, Tokyo, JAPAN
Year
2022
Photo
Tomoyuki Kusunose
日大建築学生チームと共同制作
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文京区白山にある小石川植物園には、16万㎡の広大な敷地の中に多種多様な植物が存在しています。
植物学の教育・研究を目的とし、美しい植物の生育環境が整えられる一方で、風雨による倒木や落枝、枯損木、間伐等により、廃材が日々大量に発生し、処分されています。
本計画は、捨てられゆく廃材を資源として捉え、それを観察しながら家具としてアップサイクルするプロジェクトです。
小石川植物祭2022に出展するにあたり、植物園の中でただ通り過ぎるだけとなっている目立たない場所に、上空に抜けのある心地良い空間を発見し、その空間を寝転んで全身で楽しむことができるベンチを制作しました。
ベンチは、多様なサイズ・樹種の廃材を組み合わせ、寝転びながら木目・木肌・匂いの違いを感じることができる一つの大きな切り株のような形状とし、身体の曲線に沿わせるように曲面状に削って形を整えました。
加えて、ベンチを制作する際に発生した木クズの陰影の素朴な美しさを活かすように、木クズを樹脂で固めてテーブルトップを作成し、切り残った端材はプランターとして再活用し配布しました。
これらの活動により、植物に対する新しい空間的な視点を提供するとともに、プロダクトが街へと広がり、それを体感する人が植物園を身近に感じられるようになることで、植物園と街との間に新しい循環を生み出すことを目指しています。
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